Globe Sports Dome(岡山県津山市)

グローブスポーツドーム

岡山県津山市の旧市営レジャープール「グラスハウス」を活用した再整備事業の後編インタビュー記事。2021年3月末に閉鎖した施設が、RO+コンセッション方式(民間主導の資金調達と改修に対し、市が10年間で2億6500万円をサービス購入料として分割返済するスキーム)を用いて、2022年5月に総合スポーツ施設「Globe Sports Dome」としてオープンした経緯を、運営者の株式会社Globe代表・関元崇志さんと津山市総務部財産活用課長・川口義洋さんに聞く。

関元さんは2014年から市内でフィットネススタジオを運営。グラスハウスの魅力は、25ヘクタールの広大な公園「グリーンヒルズ津山」に隣接する自然豊かなロケーションと、ガラス張りのドーム型建築にあると語る。閉鎖されたプールを埋め立て、アリーナやトラックを整備し、フィットネス、ヨガ、子ども向けスポーツリズムトレーニング(リズム感を高めて運動能力を向上させる津山発祥の手法)を導入。カフェは非会員も利用可能で、パブリックスペースとして開放。資金調達では新スキームゆえ金融機関の理解が難航したが、PFI経験のある銀行に巡り合い、2021年12月着工、4ヶ月で完成した。

川口さんは、施設の維持管理が負担だった過去を振り返り、民間のクリエイティビティを引き出す公募設計の重要性を強調。関元さんの情熱が建築を「幸せな再生」させた点に喜びを語る。今後、施設はアジアからの合宿やイベントを予定し、グリーンヒルズ全体の活性化を目指す。10年契約後、さらに延長可能で、市も連携を強化。遊休公共施設の公民連携の好例として、無限の可能性を示唆する。

(出典:https://www.realpublicestate.jp/post/glasshouse_tsuyama2/)

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